Twilioはほぼすべてを1分単位またはメッセージ単位で課金し、プラットフォームの月額料金はありません。米国では発信が1分あたり$0.014、ローカル番号への着信が$0.0085、番号そのものが月額$1.15です。SMSは1セグメントあたり$0.0083に、キャリア手数料が加わります。TwilioのConversation RelayでAIエージェントを通話に乗せるなら、さらに1分あたり$0.07です。
これは2026年10月15日に確認した、Twilioの音声料金ページ(2026年8月時点の料金と表記)とSMS料金ページ(2026年10月時点)の基本料金です。TwilioのFAQには隠れた料金はないとあり、それは事実です。すべての料金が公開されています。ただ数が多く、請求額が膨らむのはオプションの部分です。
私たちは音声エージェントプラットフォームのCartesiaを開発しています。電話番号はエージェントの一部としてしか販売しておらず、エージェントはTwilioですでにお持ちの番号で着信に応答できるため、両方に支払っているチームも多くあります。以下のTwilioの数字はすべてTwilio自身のページから取っています。当社の料金は最後に載せています。
米国のTwilio Voiceの料金
Programmable Voiceの従量課金料金:
| 通話の種類 | 発信 | 着信 |
|---|---|---|
| ローカル番号 | $0.0140/分 | $0.0085/分 |
| トールフリー番号 | $0.0140/分 | $0.0220/分 |
| ブラウザまたはアプリ(クライアント) | $0.0040/分 | $0.0040/分 |
| SIPインターフェイス | $0.0040/分 | $0.0040/分 |
| BYOCトランキング | $0.0040/分 | $0.0040/分 |
アラスカへの発信は1分あたり$0.0945です。ハワイは米国のほかの地域と同じ料金です。SIP REFERで通話をTwilioの外へ転送すると、1回あたり$0.10かかります。月10万分を超えるとボリュームディスカウントが自動で適用され、利用量コミット契約なら営業経由でさらに下がります。
電話番号
| 番号の種類 | 月額料金 |
|---|---|
| 米国ローカル | $1.15 |
| 米国トールフリー | $2.15 |
| 英国ローカル | $3.50 |
| 英国モバイル | $2.50 |
| 緊急通報 | +$0.75/番号 |
Twilioは100以上のロケールで番号を販売しています。番号の月額料金は、着信が1件でも1万件でも毎月かかります。発信者番号用にローカル番号を何十も持つ場合は、この料金が効いてきます。
Twilioの通話の課金方法
料金そのものよりも請求額を左右するルールが2つあります。どちらもTwilioのヘルプ記事How much will my voice application cost per minute?に書かれています。
- レッグごとに別々に課金されます。 着信は1つのレッグです。別の電話に転送すると、発信料金の2つ目のレッグが加わります。人間のオペレーターへのウォームトランスファーも2つ目のレッグです。
- 1分未満は切り上げられます。 61秒の通話は2分になります。Twilio自身の例では、米国のトールフリー番号への61秒の着信は$0.022ではなく$0.044です。
切り上げの影響は見落としがちです。通話がたいてい2分10秒なら、どの通話も3分として請求され、実際に使った分より約38%多い音声料金を払うことになります。リマインダー、本人確認、間違い電話のような短い通話ほど影響が大きくなります。
音声のオプションと料金
分単価はキャリア部分の料金にすぎません。以下のいずれかを有効にすると、請求書の項目が1行増えます。
| 機能 | 料金 |
|---|---|
| 通話録音 | $0.0025/分 |
| 録音の保存 | 月あたり$0.0005/分 |
| 録音の文字起こし | $0.0500/分 |
| 留守番電話の検出 | $0.0075/通話 |
| Voice Insights(高度な機能) | $0.0024/分 |
| ブランド表示通話(Branded calling) | $0.12/通話 |
| Media Streams(音声の生データ) | $0.0044/分 |
| Conversation Relay(音声AI) | $0.07/分 |
| Gatherの音声認識 | 1回あたり$0.02〜$0.04 |
| 音声合成、プレミアム音声 | 100文字あたり$0.0008から |
録音と保存は単体では安価です。注意すべきは積み重ねです。録音し、文字起こしし、分析する通話には4〜5種類のメーターが同時にかかり、それぞれ独自のルールで課金されます。
Elastic SIP Trunkingの料金
Elastic SIP Trunkingは、自社のPBX、コンタクトセンター、音声エージェントプラットフォームを、Programmable Voiceを使わずに電話網へつなぎます。Twilioの役割が小さいぶん、分単価は安くなります。
| 方向 | 料金 |
|---|---|
| 着信(オリジネーション)、ローカル番号 | $0.0034/分 |
| 着信(オリジネーション)、トールフリー | $0.0130/分 |
| 発信(ターミネーション)、本土48州 | $0.0100/分 |
| 発信(ターミネーション)、アラスカ | $0.0862/分 |
| 発信(ターミネーション)、トールフリー宛 | $0.0011/分 |
番号の料金は上と同じ(ローカル$1.15、トールフリー$2.15)で、同時通話数は無制限、SRTP/TLSによる暗号化も含まれます。録音は1分あたり$0.0025です。緊急通報用の住所を登録していない番号から911に発信すると$75かかります。トランクを音声エージェントにつなぐ方法は、SIPトランキングのガイドで解説しています。
国際通話の料金
米国外の料金は国によって大きく異なり、携帯電話宛は固定電話宛より高いことがよくあります。Twilioの国別ページから2つの例を挙げます。
| 国 | 固定電話宛の発信 | 携帯電話宛の発信 | 着信(ローカル番号) |
|---|---|---|---|
| 英国 | $0.0158/分 | $0.0305/分 | $0.0100/分 |
| インド | $0.0699/分 | $0.0496/分 | 記載なし |
Twilioからインドの固定電話への発信は、米国内の通話の5倍の料金です。海外で発信キャンペーンを行うなら、予算を組む前にその国のページ(またはTwilioのCSV)を確認してください。
TwilioのSMS料金
米国のSMSは、ロングコード、トールフリー番号、ショートコードのいずれでも、送信・受信ともに1セグメントあたり$0.0083です。1セグメントにはGSM-7文字なら160文字まで、絵文字などのUnicode文字を含むと70文字まで入ります。それより長いメッセージは複数のセグメントに分割され、それぞれに課金されます。
| メッセージの種類 | 送信 | 受信 |
|---|---|---|
| SMS | $0.0083 | $0.0083 |
| MMS、ロングコード | $0.022 | $0.0165 |
| MMS、トールフリー | $0.022 | $0.020 |
これにキャリア手数料が加わります。ロングコードからのSMS送信では、AT&Tが$0.0035、T-Mobileが$0.0045、Verizonが$0.005を加算し、Twilioはこれを原価のまま請求します。送信失敗に終わったメッセージには$0.001かかります。米国のA2P 10DLC送信者は、ブランドとキャンペーンの登録料も支払います。
そのため、T-Mobileユーザー1万人への予約確認SMSは、基本料金から想像する$83ではなく、約$128になります。
TwilioでのAI音声エージェントの費用
TwilioでAIエージェントを通話に乗せる方法は2つあり、料金はまったく違います。
Conversation Relayは音声処理を任せられる方法です。Twilioが発信者の音声をテキストに変換し、WebSocketでサーバーに送り、Google、Amazon、ElevenLabsの音声合成で返答を読み上げます。料金はアクティブなセッション時間1分あたり$0.07で、Twilioのドキュメントによるとリアルタイムの文字起こしは含まれます。通話自体の音声料金と、サーバーが呼び出すLLMの料金は別です。
Media Streamsは通話の生の音声を1分あたり$0.0044で送り出し、残りは自前で用意します。音声認識、LLM、音声合成をそれぞれのベンダーに支払います。Twilioへの支払いは安くなりますが、自社の作業は増えます。
米国のローカル番号で月1万分の着信を受ける場合:
| 構成 | Twilioへの請求 | ほかに支払うもの |
|---|---|---|
| Conversation Relay | $785 | LLM、ホスティング |
| Media Streamsと自前の音声スタック | $129 | STT、TTS、LLM、ホスティング、開発工数 |
通話ごとの切り上げを除いても、Twilio側だけで1分あたり$0.0785です。Relayの$0.07に、その土台となる着信料金が加わるためです。
安い構成には、表に出ないコストがあります。ターン検出、割り込み、レイテンシの調整を含むリアルタイム音声パイプラインを自分で構築し、運用することになります。それが見た目より難しい理由は、P95レイテンシのガイドで解説しています。
Twilioが適しているケース
Twilioはまずコミュニケーションプラットフォームです。多くの国の番号が必要な場合、SMSと音声を1社にまとめたい場合、成熟したコンプライアンスのツールが必要な場合、すでにTwilio上にコンタクトセンターがある場合には適した選択です。1分あたり$0.0085〜$0.014の通話料金は競争力があり、選んで責められることもありません。
一方で音声AIのレイヤーは請求書で最も高い項目で、発信者が聞く声はConversation Relayが対応する音声合成プロバイダー(Google、Amazon、ElevenLabs)のものです。エージェントこそが製品なら、この部分は別に料金を比較する価値があります。
比較用:Cartesiaの料金
Cartesia Managed Agentsは、音声認識、エージェントの実行、Sonicの音声をひとつの料金で提供します。
- エージェントの通話は1分あたり$0.06。
- Cartesiaの電話番号を使う場合、電話回線料金は1分あたり$0.014。Twilioの番号をインポートするかSIPトランクを接続する場合、Cartesiaの電話回線料金はかかりません。
- Cartesiaのplaygroundで作成したエージェントは、期間限定でLLMの利用料が含まれます。
同じ月1万分の着信は、Cartesiaの番号なら$740です。インポートしたTwilioの番号なら、Cartesiaへの支払いが$600で、これにTwilioがお客様のアカウントに請求する通話料金(ローカル番号なら少なくとも着信の1分あたり$0.0085)が加わります。プランと含まれる利用量はCartesiaの料金ページをご覧ください。
分単価は比較の半分にすぎません。大事なのは通話で用件が解決するかどうかで、それはエージェントがどれだけ正確に聞き取り、どれだけ自然に話せるかで決まります。どちらかの料金に決める前に、同じ通話を両方で試してください。playgroundでエージェントを試す。