定義
SIPトランクとは、電話システムや音声エージェントを、通信事業者とのIP接続を通じて公衆電話網につなぐ方法です。事業者は電話番号と、同時に処理できる通話数の上限を提供します。
ここでは短く定義します。音声AIでの仕組みは、SIPトランクのガイドで詳しく解説しています。
SIPトランクの仕組み
トランクが運ぶものは2つあります。1つはシグナリングです。RFC 3261で定義されたSession Initiation Protocol(SIP)を使い、INVITEやBYEなどのメッセージで、通話ごとの開始と終了を処理します。もう1つは音声で、RFC 3550で定義されたRTPパケットとして別経路で流れ、通常は別のポート群を使います。着信の場合は、ダイヤルされた番号を持つ事業者が該当するトランクを探し、設定されたアドレスにINVITEを送ります。発信は、同じ手順を逆向きにたどります。
トランクそのものは、1社の事業者との間に設定された、認証つきの接続です。同時通話数の上限があり、多くはチャネル数で数えます。1本のトランクに、たくさんの電話番号を収容できます。通話はトランクを出たあと、公衆交換電話網を通って一般の電話に届きます。
音声エージェントにとって重要な理由
トランクがあれば、エージェントのプラットフォームが発行した番号ではなく、すでに持っている番号と事業者との契約のまま、音声エージェントで通話に応答できます。その代わり、制限が2つ付いてきます。トランクのチャネル数と、プラットフォーム側の上限は、どちらも同時通話数を抑えるもので、低いほうが優先されます。トランク上の音声は通常、狭帯域の電話の音声で、認識精度に影響します。
Cartesia Managed Agentsは、SIPトランク経由の着信と発信をTCPまたはTLSで受け付けます。音声のSRTP暗号化は任意で使えます。ブラウザやアプリからの通話は、電話網をまったく通らず、代わりにWebRTCを使えます。
設定手順、認証、トラブルシューティングについては、ガイドの全文をご覧ください。