定義
DID番号(ダイレクトインダイヤル、日本でいうダイヤルイン)とは、外部の発信者がダイヤルして、特定の回線、内線、音声エージェントに直接つながる電話番号です。多数のDIDが、事業者への1本の接続を共有できます。
DIDの仕組み
かつて企業は、電話機1台ごとに1本の回線を購入していました。DIDはこの結びつきを断ちます。通信事業者は多数の番号を貸し出し、すべてを1本の接続で届けて、どの番号がダイヤルされたかを自社のシステムに伝えます。通話をどこへ回すかは、自社のシステムが決めます。
SIPトランクでは、ダイヤルされた番号がSIP INVITEのリクエストアドレスとToヘッダーに入って届きます。電話システムやエージェントプラットフォームは、番号から宛先への対応表を持っています。415 555 0100は営業エージェント、415 555 0101はサポート、といった具合です。番号はE.164形式で、プラス記号、国番号、国内番号の順に並ぶため、米国の番号は+14155550100と書きます。
DIDは、通信事業者やプラットフォームから借りるか、すでに持っている番号を移行(ナンバーポータビリティ)して入手します。移行は番号を通信事業者間で移すもので、数日かかることがあるため、ローンチの前に計画してください。
音声エージェントにとって重要な理由
DIDは、発信者がエージェントを選ぶ方法です。エージェント、キャンペーン、拠点ごとに1つずつ番号を持てば、発信者に何も尋ねなくても、プラットフォームが適切な指示を読み込めます。マーケティングのキャンペーンごとに別の番号を使えば、どのキャンペーンからの通話かもわかります。
発信では、番号の意味は逆向きになります。表示する番号は通常、自社が保有するDIDで、受信者はそれを見て出るかどうかを決めます。受信者がスパムと報告した番号は応答されにくくなるため、チームは複数の番号を持つことがよくあります。
対応地域は、入手先によって異なります。Cartesiaでは、プラットフォームが発行する番号は米国のみで、自社のSIPトランク上の番号は、通信事業者が対応する国であればどこの番号でも使えます。
例
歯科グループの構成の例です。1本のトランク上に、クリニックごとに1つ、計3つのDIDがあります。プラットフォームはダイヤルされた番号を読み取り、そのクリニックの診療時間と予約ルールを読み込んで、クリニック名で応答します。3つとも、トランクのチャネル上限を共有します。